皆さんはリモートワーク(テレワーク・在宅ワーク)、していますか?
職種の性質上どうしてもリモートワークが困難な仕事はあり、社会に必要不可欠なその仕事に従事されている方々には、本当に感謝しています。
それは大前提として、リモートワークできるはずの職種を幸い生業に出来たのに、会社の方針のせいで毎日オフィスに通勤することを強いられている方や、一時的にリモートワークになったけど、結局元に戻ってしまった……という方も少なくないでしょう。
「出来るもんならやりたい…」と思っても、そうさせてくれない今の会社で働き続ける限りは実現しません。それを手にするには、リモートワーク可能な会社に転職する必要があります。
特にリモートワーク未経験の方は、「良さそうだなぁ」といった、ぼんやりとした憧れ・イメージ止まりになってしまうので「憧れるけど転職してまでは……」と、追い求めないでいる方も多いのではないかと思います。
私は幸い、2020年4月から、コロナ禍が始まって割と間もなくリモートワークを開始し、現在も続けています。
リモートワークは間違いなく、何よりも QoL を爆上げしてくれるライフスタイルの一つだと確信しています。もう戻れません。
このブログは「QoL」の攻略を謳っているので、そんな最高な「リモートワーク」を読者の方々に勧めない訳にはいきません。
リモートワークが不可能ではない職種の方には、ぜひその良さを詳しく知って強く欲していただき、勝ち取って QoL を爆上げしてほしいと思っています。
ということで、数記事にかけて「リモートワーク」を詳しく紹介していきます。
先述のとおり、私は執筆時点でもうすぐリモートワーク歴2年で、2社のリモートワークを経験しているので、わりと参考になるかと思います。
今回は、リモートワークの「QoL 爆上げ要素 5選」ということで、リモートワークの良い所をざっくり紹介していきます。
「リモートワークが良さそうなのは自明、分かってる」と思う方も、はっきりとは意識に登っていなかったメリットが出てくるかもしれませんよ。
この記事を見てリモートワークを得られる環境を求めて動きだし、QoL が上がる方が出てきたらうれしいです。
QoL 爆上げ要素 5選
要素 1【時間が増える】
リモートワークでは、会社に通勤する必要がありません。それ故にその通勤時間が浮く、というのは、言うまでもないメリットですよね。
でも、それにどれだけの破壊力があるかを計算したことはあるでしょうか? 改めて計算してみると、私自身ビックリしました。
まず、通勤に片道1時間かかっていたなら、リモートワークになって通勤せずに済むだけで、毎日2時間もの時間が浮くことになりますよね。逆に言えば、通勤という賃金もでない「ただ移動する」というだけの行為に毎日2時間もの時間を費やしていることになります。
そして、浮くのは通勤時間だけではありませんよ。
外出するとなると、寝間着・部屋着のままでは出ないので、身支度する必要があります。そのため、実は「朝の身支度・帰ってからの着替え」にかかる時間も浮きます。
どれくらい時間をかけるかは人によって違うでしょうし、リモートワークだろうがしっかり身支度しないと気合が入らないという方や、気合はいれないけど着替えたりはするという方もいるかもしれませんが、ここでは通勤する場合にのみ生じる通勤以外に生じる時間の差を 30 分としましょう。
合計すると、(平日は)毎日2時間半浮くことになります。
「通勤による疲れのせいで、帰宅後にすることの効率が下がって無駄に時間がかかる」というのは計測が難しいので含めなくても、これだけ浮くと、積もれば山となります。
年間で 75 日分も余分に「通勤労働」をしている!
オフィス勤務とリモートワークで生まれる時間の差を概算した、通勤により生じる「2.5 時間」。
これが積もっていくと、どれだけの時間になり、それは所定労働時間を8時間とすると何日分の労働日に相当するかを計算してみました。
単位 | 時間換算 | 労働日換算 |
---|---|---|
1日 | 2.5時間 | - |
1週間 | 12.5時間 | 1.5日分 |
1ヶ月 | 50時間 | 6.25日分 |
半年 | 300時間 | 37.5日分 |
1年 | 600時間 | 75日分 |
1年で 75 日分の労働日の所定労働時間に相当する時間を、オフィス勤務の場合は「通勤」で消費していることになります。
「通勤時間が浮く」というのはリモートワーク未経験者にも分かる当たり前なことですが、こうしてまとめて見ると、なかなか衝撃的な数字になったのではないでしょうか。
もちろん、通勤・身支度しながら出来ることはあるので、その分の時間が完全に無駄になる訳ではないですが、出来ることに制限がありますし、集中力など効率もかなり差が生じます。
「その差が 600 時間分」となると QoL に大きく影響を及ぼします。遊びに使って楽しい時間を過ごすもよし、家族や友人との時間に使うもよし、人生を改善するための勉強や副業に使うもよしです。いずれも人生を豊かしてくれるでしょう。
やはり、リモートワークの「通勤がなくなる」ことの効用は、QoL にとって絶大であるといえます。
時給で考えても…
たとえば、「年収 460 万円(国税庁が公表している平均給与が 461 万円)」の人が、「給料は同じ」だけれども、リモートワークが出来る会社に転職ができたとしましょう。
そして所定内労働時間は、転職に関係なくどちらも1年間で「8時間×20日×12ヶ月」で 1,920 時間としましょう。
オフィス勤務の場合、労働のために通勤とそれに伴う身支度を行うので、実質的には 600 時間を加えた 2,520 時間を労働(とそれに付随すること)に費やすことになると言えます。
ここで、時給換算してみましょう。
額面の年収が同じでも、オフィス勤務の場合は約 ¥1,825 で、リモートワークで通勤がない場合は約 ¥2,395 となり、¥570 の差になります。
これに所定労働時間の8時間と月の労働日20日をかけて、1ヶ月で考えると ¥91,200、1年で考えると 110 万円近くの差となるのです。
単純に時間ベースでも積もればビックリする差がありましたが、時給換算してもかなり大きな差になるということがおわかりいただけたかと思います。
もちろん、浮いた時間がそのままお金になる訳ではありませんが、ここで重要なのは、リモートワークが可能な会社に転職するだけで、額面の給与が同じでも、実質的な時給が大幅に上がる、ということです。
要素 2【ストレスが減る】
2つ目は、圧倒的にストレスが減ります。日常には次のような様々なストレス要因がありますが、リモートワークによってそれらを回避し、心身共に受けるストレスを激減させることができます。
通勤ストレス
ストレスと言えばまず、通勤です。時間を奪っていた憎き通勤、心の健康まで奪っていた。
満員電車は誰もが認める悪名高きストレス要因です。ぎゅうぎゅう詰めにされるのはもちろん、そうでなくてもマナーの悪い乗客などに遭遇したときにもストレスを覚える方は多いでしょう。
電車が大幅に遅延することによっても大きなストレスを受けることも多いですよね。朝なら間に合わなくて各所に連絡したりイライラしたり、夜だと余暇時間が減ってしまったり……。
また、社会的に終わってしまう痴漢冤罪を始めとして、何かしらの重大なトラブルにも巻き込まれる可能性もないとはいえません。
あと、これは個人的なこじらせ認知によるストレスですが、「車両の扉の停止位置に、2列ではなく、なぜか1列に並び、無駄に長い列を作っている人間たちのせいで、狭い駅のホームで不便を強いられる」といった事象からも、私はしょっちゅうストレスを覚えていました。笑
通勤がなくなるだけで、平日のストレスの大半がなくなることは間違いありません。それってめちゃくちゃ素晴らしくないですか?
口頭ベースのコミュニケーションストレス
口頭ベースの対人コミュニケーションが苦手な方にとっては、オフィス勤務では口頭ベースのやりとりが多くなりがちで、そのストレスが大きいことでしょう。
後述する「リモートワークの種類」にもよりますが、リモートワークによって仕事上のコミュニケーションが文字ベースになる場合、そういった方は受けるストレスがかなり減ります。
服装ストレス
オフィス勤務でスーツ着用しないといけない場合、それがかなりのストレスなる人は少なくないでしょう。
少なくとも私は、「社会」に適合しておらずスーツ着用が死ぬほど嫌いなため、スーツ着用が必須な会社では労働できません。特に夏、あんなものは日本の気候に全く適合していません。着るタイプの拷問器具です。日本に持ち込んだのは誰だ。
もしあなたもスーツが好きではなく、頻繁にスーツ着用する必要がある会社に勤務されていたら、リモートワークによってスーツを着ることがなくなる毎日を想像してみてください。
さらなるストレス減がそこにはあるでしょう。
私服で OK な会社であっても、流石に寝間着でオフィス勤務することは許されません。スーツ着用よりはマシですが、ビジネスカジュアルな服装を強制されるので、多少のストレスはあるでしょう。
リモートワークでは、ビデオ通話の有無にもよりますが、心身共にリラックスできる部屋着のまま仕事に取り組むことができ、この点でもストレスは激減します。
要素 3【感染症になりにくくなる】
新型コロナ感染症によってリモートワークの流れが生まれたので、言うまでもないですね。
言うまでもないんですが、新型コロナだけでなく、ふつうの風邪やインフルエンザ、その他諸々の感染症からも遠ざかることができるのは、QoL にとっては非常に大きいので外せません。
感染症をうつされるのは、主に通勤でしょう。ドア・手すり・つり革・エレベーターのボタン……と、感染症になる原因が山盛りです。本当にどうしようもない存在ですね。
もちろん、社内で同僚からうつされることもあるでしょう。
どんな軽い風邪でも、かかるとパフォーマンスが下がり、身体的なストレスを受けます。寝込むまでいってしまうと、身体的なストレスがより強まるだけでなく、平日なら有休が、休日なら休日そのものが勿体なく感じ、精神的にもストレスが強まります。
リモートワークで感染症にかかりにくくなれば、ストレスを受ける機会が減り、趣味を楽しむ時間などが増えてストレスを解消する機会を増やすことができます。
この点でもリモートワークは QoL の大幅な向上に寄与するでしょう。
要素 4【理想の作業環境を作れる】
身体のことを考えたアイテムを自由に導入できる
長時間のデスクワークをする場合、必ず考えておきたいのが、身体への負荷です。
それをおざなりにしていたせいで、時間が経ってから身体にガタがきて、毎日腰痛などに苦しむハメになっている中高年の方は大勢いるでしょう。
気をつけていても、完全にはガタが来るのを防げないとしても、若い内から身体の負荷をなるべく減らしておくに越したことはありません。
身体への負荷を軽くするために、身体に良い椅子を利用することは非常に重要です。
また、椅子そのものだけでなく、椅子とそれ以外のモノとの関係性も重要です。椅子・机・ディスプレイの「高さ」や「距離」などの関係によっても、身体への負荷は大きく変わってくるようです。
作業環境に取り入れたいアイテムについては、深堀りできそうなので詳しくは別途記事にしようと思いますが、毎日何時間も使うのを何年も続けることになる作業環境には、1日あたりに換算した金額・その効用を考えると、それなりにお金をかけても十分見合うものになってくるので、良い選択肢になると思っています。
効率があがる作業環境や習慣を自由に取り入れられる
また、身体への負荷以外にも、ディスプレイ(の大きさや枚数)・「瞑想」「ポモドーロ・テクニック」といった習慣の導入など、仕事の効率・パフォーマンスに影響することを自由に取り入れることができます。
以上のように、リモートワークでは、身体への負荷や仕事の効率を考えて、自由にモノや習慣と取り入れてみることができます。日々、環境を物理的に良くしたり、「こうやるとパフォーマンスが上がるかな?」と習慣を取り入れるなどの試行錯誤も楽しいものですよ。
オフィス勤務の場合
オフィス勤務の場合、仕事で使う椅子・机・ディスプレイなどは普通、すべて会社が支給するものを使うしかありません。
高級オフィスチェアを社員に支給できるほど、余裕と社員の身体への思いやりを兼ね備えた会社はそうありませんし、かといって自分で買って会社に持ち込み、自分だけ高級オフィスチェアを使う、というのもやりにくいでしょう。
高級、とまでは行かずとも、酷くはない椅子が支給されていればマシですが、デスクの高さなど他のモノとの兼ね合いでやはりベストな作業環境にはなりません。
要素 5【ホワイト企業が多い(かも?)】
最後は主観で申し訳ないのですが、リモートワークできる会社には、ホワイト企業が多いように思います。
ここまで、リモートワークには素晴らしいメリットが盛りだくさんだとこの記事では述べてきましたが。
一方、制度を決めたり労働者を管理する側からすると、リモートワークを導入するのは非常に大変なことだろうと思います。
特に、これまで「オフィス勤務が前提だった組織」では、色んなもののやり方が従来と同じだと、回らないか非常に非効率的になってしまいます。そのため、色んなモノのやり方などを見直すことになったでしょう。
しかし、そんなに「大変なこと」だからこそ、このコロナ禍でリモートワークを導入し、その上で上手く回そうとして努力する会社は、とても良い会社である可能性が高いと思います。
まずシンプルに、社員の健康を軽視していない可能性があがりますよね。
そして、実際にうまく回るような仕組みを構築できるということは、リモートワークでも支障なく、効率よく回せる環境を用意できる有能な上司が居たり、上司に監視されていなくてもちゃんと働く人たちが多い可能性も上がります。
そういった環境だと仕事をしやすいのはもちろんですし、そういった会社は成果も出しやすいはずです。そうすると、待遇も良くなりがちです。
会社としては「日本全国から採用できるようになる」というメリットがあったりもしますね。
以上から、会社員としてリモートワークができる会社を追い求めると、ホワイト企業に当たりやすくなる可能性が上がるのではないかと私は思うのです。
※念の為何度も言いますが、「やろうと思えばできるはずの職種で」実現しようとしない会社は微妙かも、という意味合いです。
職種上、どうしてもリモートワークが難しい仕事はあるので、そういう業種の会社を悪く言う意図は全くありません。コロナ禍でも社会を回す必要な仕事をしてくださり、感謝しています。
その他
他にも細かい QoL アップポイントがあるので挙げておきます。
- 飲み会や付き合いなどが減る(会社の人とのそれが好きな人にとってはデメリットかも)
- 配達の荷物を常に受け取れる。再配達の依頼不要
- 昼食後のちょっとした休憩の残り時間で、趣味ができたり子供やペットと戯れられる
- 家で済ませれば飲食代が安く済む
まとめ: リモートワークは様々な面で QoL を爆上げしてくれる最高のライフスタイル!
- リモートワークによって、時間増・ストレス減・健康面で大きなメリットがあり、QoL が大きく向上する
- とくに、「通勤」は色んな分野で負の側面が大きいので、それがなくなるだけで QoL 超アップ
- 更に、(個人的な印象・考えでは)リモートワーク可能な会社はホワイト企業が多い気がするので、その点でも目指す価値アリ
リモートワークの「QoL 爆上げ要素 5選」は以上です。どうでしょう、リモートワークを追い求めたくなったでしょうか。
今回はリモートワークがもたらす良い面ばかりを紹介してみました!
他にも、「"リモートワーク" と一口に言っても色んなカタチがある、ということについて」・「リモートワーク上の注意点」・「作業環境の構築について、私が実践している具体的な内容」などについて書けると思うので、記事をお待ちいただけると嬉しいです。
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